19,000円(税込/人)
宿泊費&朝・夕食事込。
日時 | 11/28(土) 8:30 JR二条駅西口からバスで京北へ 9:45 丸太の競り市体験、製材体験、カンナ体験 12:30 美山茅葺きの里でランチ 14:00 ログハウスに関するレクチャー 11/29(日) 9:00- 研修施設をみんなでリノベーション体験 17:00- JR二条駅西口解散 |
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場所 | 集合:JR二条駅西口 宿泊:〒601-0533 京都市右京区京北下中町鳥谷2 あうる京北(京都府立ゼミナールハウス) 地図:https://g.page/AWL-Keihoku?share |
集合 | 8:30 JR線「二条駅」西口 *お車の場合:9:45までにアウル京北「原っぱ」までおこしください。 |
定員 | 20名 |
持ち物 | ・木くず、ペイントがついても良い服装 ・室内靴か厚手の靴下があると◎ ・その他、宿泊に必要なもの |
公共施設
森の恵みに触れ、自らの手で活かす。
地域の材を暮らしに取り入れる。
デジタルの力を融合して可能性をひろげる。
そんな「森の恵みを楽しみ・活かす知恵」を学べる2日間のプログラムが、京都市右京区京北の里山で行われました。
「京北」は京都駅から1時間と少しでいける自然豊かな里山。今回のツアープログラムは、この京北を拠点に、地域の紡がれてきた知恵を「Local wisdom(ローカルウィズダム)」として編集して届けていくために、様々な里山環境を活用した学びのプログラムを手掛けるROOTSという会社が立ち上げる「LOGINプロジェクト」の最初の一歩として行われました。
「LOGINブロジェクト」とは、里山の環境を活用し、木材産地のことや素材の力を知ってもらい、DIY で山や森を元気にすることを目指す取組。
いま、新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、都市から郊外への移住や複数の拠点を持とうとする人々が増えています。例えば、豊かな自然環境やその環境のなかで暮らしてきた人々、その知恵や在り方に触れることは、豊かな暮らし方や生き方を考えるときにとても大きなヒントや問いに出逢うことにつながると思います。だからこそ、今回は、京北の森林や木材加工現場での体験をはじめ、地域の人と知り合い、交流するプログラムを考えました。
原っぱでの製材体験や、DIYでログハウスを作り上げた方からの工具レクチャーで林業の意義や木材加工について知る1日目。
参加者と地域の方々がともに手を動かして造作家具などをDIYすることで、暮らしへの取り入れ方を体感できる2日目。
2日目の舞台は、プログラム参加者の宿泊場所にもなっている京都府の研修宿泊施設「あうる京北」。研修棟の1つをリモートワークの拠点に変えるべく、地元材を使った2m×1mのワークテーブルやアイアンと木材を組み合わせたハイカウンター、ブレストのしやすいテーブルなど家具を中心としたDIT(Do it together=一緒につくる)ワークショップを実施しました。アイアンの溶接にもチャレンジしていただきましたよ。
ブレストテーブルは、Shop Bot(ショップボット)と呼ばれるデジタル加工機を使ってあらかじめ加工された木材を組み立てて製作。Shop Botとはデザインデータを入力すれば、手作業では難しい細かい部分もデータ通りに切り抜いてくれる機械なのですが、最大の特徴はPC1つあれば使えること。誰でも欲しい家具が作れる時代だということを体感していただきました。
さらに、フランス人アーティストの方が作ったベンチも設置。京北の木材で作った家具たちが、無機質だった会議室を温もりある空間に変えてくれました。
参加者はゲストハウスを運営する方やカメラマン、まちづくりに関わる方など20名。2班に分かれて作業を行いました。参加者の7割はDIYが初めての方でしたが、今回のワークショップがきっかけでDIYを身近に感じていただけたようです。
「あうる京北」で働く方からも、木の香りのする温かな空間に変貌を遂げた会議室をみて、「職場に愛着が湧くようになった」と嬉しい感想をいただきましたよ。
主催:株式会社ROOTS、あうる京北(京都府立ゼミナールハウス)、KUMIKI PROJECT株式会社
執筆:中﨑史菜
POINT
DIYに挑戦したい!を
後押しする2日間
今回のワークショップ参加者は、約7割がDIY初心者の方々でした。多くの方が自分の家でのDIYに二の足を踏んでいたようですが、ビス打ちひとつできれば家具を作ることができると気づいていただけたようです。「思っていたより簡単でした」という感想もいただきました。
ゲストハウスを運営する方やカメラマン、まちづくりに関わる方、木こりやかんな職人、お子さまなど多様な方々が集ってくださり、学びの多い2日間となりました。
異素材の組み合わせ
「木材×鋼材」
2日目のワークショップで製作したテーブルには、天板に京北の杉材、脚にアイアン(鋼材)を使用しました。脚部分も木材で作ろうとすると、強度を保つために脚が太くなり、野暮ったい仕上がりになってしまうことが多いのです。しかし、アイアンを取り入れることで強度も高くなり、見た目もシャープに仕上がりました。アイアンはネットでも購入することができる、意外と身近な素材なんですよ。
家庭用電源で
溶接に挑戦してみよう
今回のワークショップでは、アイアンの溶接にもチャレンジしました。「溶接」と聞くと、DIYで行うにはハードルが高いように思えますが、家庭用電源で使える溶接工具が販売されているので意外と簡単にチャレンジできます。挑戦したのは「点溶接」。溶接時間が短いため、DIY初心者の方でも挑戦しやすく、簡単に接合できる方法です。
インストラクターからは、道具の選び方についてアドバイスがありました。メーカーから直接購入することで「いい道具」に出会えるんだとか。長く使いたいなら少し高くても、質のよいものを選びましょう。